えるーしかのPS5日記

PS5をメインに遊んでいます。

PS4 FINAL FANTASY VII REMAKE の感想

ファイナルファンタジーVII リメイク の感想です。

プラチナトロフィー取得までプレイ(本編2週+α)。

総プレイ時間は約63時間。

 

FINAL FANTASY VII REMAKEとは

 

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1997年に発売された『FINAL FANTASY VII』のリメイク作品であり、複数作で展開予定の1作目です。初回プレイはサブクエストも含め1周で35時間程度かかりました。

2015年のE3カンファから楽しみしていたかたも多いのでは。

 

 

RPG+アクション+アドベンチャーが入り混じった作品

 

グラフィックが大幅にアップデートされ、フィールドマップがなくなり、ほぼ一方通行のアクションRPGになりました。

街やキャラクターのグラフィックは非常に丁寧に作り込まれていて素晴らしいです。これぞスクエニといった感じ。

特に力が入っていると思われるところ(一部の街やメインキャラクター)は素晴らしく、細かなセリフも追加されていてより感情移入しやすくなっています。

この作りでユフィやヴィンセントを見ることができると思うと次回作がより一層楽しみになりました。

 

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ウォールマーケットの作り込みは一見の価値あり。

 

反面ストーリーやサブクエストの導線以外にはインタラクトできるオブジェクトやイベントが少なく、鑑賞して遊ぶものという感じが強い気もします。キャラクターとのやり取りやゲーム進行の流れも含めアドベンチャー寄りのプレイ感覚になったと思いました。

 

戦闘シーンは見栄えのするアクションでATBゲージを溜めつつ、ATBゲージを消費するコマンドで戦略的に戦っていくシステムです。

FF7Rの戦闘を従来のシリーズ作品に例えるなら

「ガワはファイナルファンタジーXV

「歯ごたえはファイナルファンタジーXIII

「雰囲気はクライシスコア FFVII

に近いと思います。

戦闘シーンはBGMのバリエーションもかなり多くテンションが上がります。

 

 

HARDモードの絶妙なレベルデザイン

 

本作はいずれかの難易度でエンディングを迎えると難易度HARDが解禁されます。

HARDモードはモンスターの攻撃が苛烈になり、状態異常のパターンも増えるためより戦略的なマテリアの配分が必要です。また、MPの回復手段が限られるためNORMAL以下の難易度ではあまり存在しなかったリソース管理の概念も発生します。

 

本作は操作しているキャラクターにモンスターからのヘイトが集中する仕様であり、加えてHARDモードは攻撃が苛烈なため「キャラクターを動かすorコマンド指定」→「キャラクター切り替え」→「タゲが切れているキャラクターで行動…」というパターンに行きつき、半ばコマンドバトルのような感覚でプレイすることになります。

高難度の戦闘ではパリィが非常に有効なためある程度はアクションする必要がありますが、受け付け時間が長いためそこまで苦労することはありません。

 

結果的にアクションはある程度把握し、使いこなせるようになったうえでコマンドを駆使して戦っていくのですが、これがHARDモードだと良くできていて「特定の攻撃を無効化できるようになるぞくせい・たいせいマテリアは各2個まで」、「MPを消費せずにHPが回復できるいのりマテリアは2個まで」と周回しても取得数の上限が決まっているので、全員に最強装備を揃えてごり押しでクリアをするのが困難になっています。

それでいて理不尽な難易度ではなく、しっかりと戦略を立てて臨めばクリアできるようになっているのでこれは上手いなと思いました。おそらくぞくせいマテリアの取得数が1個増減しただけでも難易度は大幅に変わっていたと思います。

 

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トライ&エラーで最適なビルドを組み立てていきます。中でも「ぞくせい」は非常に有用。HARDモードはややコアユーザー向けだと思います。

 

 

ボリュームは十分だが物足りなさもある

 

本作は1周遊ぶだけで数十時間かかり、ミニゲームも豊富なためボリューム不足感はありません。ただ、サブクエストはひたすら依頼をこなしていくだけで「これをやって良かった!」、「いい出会いがあった」と感じられるようなものはあまりありませんでした。新キャラクターのキリエにしても本編に直接関わってこないので若干浮いている印象は否めません。

パーティやアバランチのメンバーは非常に魅力的なので、サブクエストにもこれらに準じた扱いのキャラクターを宛がうとか、メンバーと直接コミュニケーションの取れるサブクエストがあれば良かったなと思いました。

 

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キャラクターの描写がリアルになったことでアバランチのメンバーの魅力も大幅に増しました。特にジェシーは本作第3のヒロインと言っても良いほど。
 

 

メインシナリオは大胆に展開

 

ミッドガル脱出までを描いた分作ということでそこまでスケールの大きい話にはならないと思っていましたが、終盤の展開を大きく改変し、物語の核心に迫る部分も出し惜しみすることなく描いていたためかなり大胆なストーリー展開になっていた印象です。

次回作以降も大きく展開が異なってくる部分が見受けられそうなので楽しみにしています。

 

 

 

総じて、

 

ファイナルファンタジーVIIのファンには非常におすすめ

◎FFファンにはとてもおすすめ

RPGファンにはとてもおすすめ

△古き良きRPGを強く求めている人にはややおすすめできない

 

作品です。

 

 

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